賃貸の保証会社の審査に落ちたら、原因を「信用情報系・収入や属性系・申込内容」に切り分け、系統の違う保証会社が使える物件で再申込するのが基本です。審査に落ちる人は申込者の1〜2割ほどとされ(各社公表の目安・2026年7月時点)、審査基準は非公開のため確実な合格法はありません。
この記事でわかること
- 保証会社の審査に落ちる理由は信用情報系・属性/収入系・申込内容系の3つに分けて考える
- 保証会社には信販系・協会系(LICC等)・独立系があり、見ている情報が違う
- 落ちた後は同じ条件で慌てて再申込せず、系統を変えるか条件を補強する
- フリーター・無職・水商売は家賃を収入に合わせ、独立系や預貯金審査で通すのが現実解
- 審査基準は非公開で、確実に通る方法はない(傾向の整理として読む)
賃貸の保証会社の審査に落ちたらどうする?まず押さえる全体像
先に結論です。保証会社の審査に落ちたら、落ちた原因を推測して切り分け、審査の仕組みが違う保証会社で通すのが基本の流れになります。
保証会社(家賃債務保証会社)とは、家賃の支払いを保証してくれる会社のことです。いまの賃貸では、連帯保証人の代わりに保証会社の利用を必須とする物件が主流になっています。
つまり保証会社の審査に落ちると、その物件は原則として契約できません。ただし、落ちたからといって「どこも借りられない」わけではないので、まず落ち着くことが大切です。
審査に落ちる人はどのくらいいる?
一般に、保証会社の審査に落ちる人は申込者の1〜2割ほどとされます(各社公表の目安・2026年7月時点)。裏を返せば、多くの人は通っているということです。
一方で、収入や職業が不安定な方は、通る確率より落ちる確率が高いとも言われます。だからこそ、原因の見当をつけて対策する意味があります。
なお、保証会社の審査基準は各社とも非公開です。この記事も「確実に通る方法」ではなく、現場で見てきた傾向の整理として読んでください。判断に迷う契約トラブルは、消費生活センターなどの公的窓口が相談先になります。
保証会社の審査に落ちる理由|信用情報系・属性系・申込内容で切り分ける

先に結論です。落ちる理由は「信用情報系」「属性・収入系」「申込・手続き系」の3つに分けると整理しやすくなります。
競合の多くは理由を羅列していますが、原因の”タイプ”が違えば打つ手も変わります。まずは自分がどれに当てはまりそうかを考えるのが近道です。
3つの理由タイプ
- 信用情報系:クレジットカードやローンの長期延滞、債務整理、携帯端末の分割払いの滞納など。信販系の保証会社が特に重視します
- 属性・収入系:家賃に対して収入が低い、勤続年数が短い、雇用が不安定、無職で収入証明が出せないなど、支払い能力への不安
- 申込・手続き系:申込書の空欄や記入ミス、緊急連絡先と連絡が取れない、在籍確認や本人確認の電話に出ないなど
意外に見落とされがちなのが、3つ目の申込・手続き系です。入居申込に立ち会ってきた現場でも、「本人や緊急連絡先が電話に出ない」だけで保留・否決になるケースは少なくありませんでした。
信用情報に不安がある場合は、その履歴がいつまで残るかも気になるところです。CIC(指定信用情報機関)では、延滞などの情報は契約中および完了から5年程度保有されるとされています(CIC公表・2026年7月時点)。
独立系・信販系・協会系の違い|落ちた保証会社で再申込の方向が変わる

先に結論です。保証会社は大きく信販系・協会系(LICC等)・独立系の3系統があり、審査で見る情報が違うため、落ちた系統を変えると通る可能性が出てきます。
どの系統かは、募集図面や重要事項説明に書かれた保証会社名で見当がつきます。分からなければ、仲介の担当者に「この物件の保証会社はどの系統ですか」と聞いて構いません。
3系統の審査で見るポイント
| 系統 | 主に見る情報 | 弱いケース | 傾向 |
|---|---|---|---|
| 信販系 | 信用情報(CIC等) | クレカ・ローンの事故歴 | カード滞納がなければ通りやすい |
| 協会系(LICC等) | 加盟社間の家賃滞納・トラブル履歴 | 過去の家賃滞納・入居トラブル | 信用情報は原則見ない |
| 独立系 | 独自基準(信用情報を見ないことも) | 明確な弱点は少なめ | 保証料は高めの傾向 |
ポイントは、信販系で落ちた原因(信用情報の事故)は、独立系では見られないことがあるという点です。逆に、過去の家賃滞納が理由なら、協会系を避ける発想になります。
なお、審査が柔軟な独立系が使えるかどうかは物件によります。物件選びの段階で保証会社の系統を意識すると、審査でつまずきにくくなります。物件の見分け方は一人暮らしの物件選び7つのポイントで整理しています。
保証会社の審査に落ちた後の再申込の手順

先に結論です。再申込は「原因の見当 → 系統を変える → 条件を補強する」の順で、慌てずに進めます。
やってはいけないのが、同じ物件・同じ保証会社への即再申込です。審査基準が同じなので、条件を変えなければ結果も変わりにくいからです。
落ちた後にやること
- 落ちた理由の見当をつける:信用情報系か、属性・収入系か、申込内容かを切り分ける(基準は非公開なので確定はできません)
- 保証会社の系統を変える:信販系で落ちたら独立系が使える物件へ。同じ独立系への即再申込は避ける
- 申込条件を補強する:家賃を収入に見合う額へ下げる、連帯保証人や緊急連絡先を追加する、預貯金の残高で支払い能力を示す(預貯金審査)を相談する
再申込では、申込書を空欄なく丁寧に書き、連絡が取れる電話番号を必ず伝えます。細かいことのようですが、審査担当者が「連絡が取れる・支払い能力が読める」と感じられる材料をそろえるのが近道です。
申込前の内見・確認の段取りは、一人暮らしの内見チェックリスト完全版もあわせて確認してみてください。
フリーター・無職・水商売は審査に通らない?属性別の現実解

先に結論です。フリーター・無職・水商売でも、家賃を収入に合わせ、独立系や預貯金審査を使えば通る可能性は十分にあります。「絶対に無理」ではありません。
大前提として、審査では家賃の支払い能力を見られます。年収は家賃の36倍程度が一つの目安とされます(賃貸業界で一般的に言われる目安・2026年7月時点)。まずは家賃を下げるのが、どの属性でも効く共通の一手です。
属性別の打ち手
| 属性 | 通しやすくする打ち手 |
|---|---|
| フリーター・契約社員 | 家賃を収入に見合う額へ/独立系が使える物件/連帯保証人を立てる |
| 無職・求職中 | 預貯金審査(残高で支払い能力)/内定通知書や親族の協力/家賃保証+連帯保証人の併用 |
| 水商売・自営業 | 収入を確定申告や通帳で示す/審査が柔軟な独立系/緊急連絡先の協力者を確保 |
水商売や自営業は「収入が読みにくい」ことが不利に働きます。逆に言えば、確定申告書や通帳のコピーで収入の裏づけを見せると、印象は変わります。
無職・求職中の場合は、預貯金の残高で数か月〜1年分の家賃を払える見込みを示す「預貯金審査」に対応する物件もあります。親族に連帯保証人や緊急連絡先を頼めるかも、早めに相談しておくと安心です。
審査に落ちないための申込内容の整え方|現場でよく見た落とし穴
先に結論です。審査は「支払い能力」と「連絡の取りやすさ」で印象が決まります。申込内容を整えるだけで、防げる否決は意外と多いものです。
前章までは「落ちた後」の話でした。ここでは、そもそも落ちにくくするための準備を整理します。
申込前に整えておくこと
- 緊急連絡先の了承を取る:親族など、審査の電話に出てもらえる人にあらかじめ頼んでおく
- 電話に出られる状態にする:申込後の数日は、知らない番号でも折り返す。着信を放置しない
- 申込書は空欄なく書く:勤務先・年収・在籍年数などを正確に。空欄や殴り書きは不信感につながる
- 家賃を収入に見合う額にする:背伸びした家賃は、それ自体が否決の理由になり得る
現場で見てきた範囲でも、申込内容の詰めの甘さで落ちるのは「もったいない否決」でした。信用情報や収入はすぐ変えられませんが、連絡体制と申込書は今日から整えられます。
なお、無事に契約できたら、次に気になるのは退去のときのお金です。入居前に見通しを持ちたい方は、退去費用の相場と高すぎる請求を防ぐ確認手順も参考になります。
よくある質問(FAQ)
Q1:保証会社の審査に落ちる確率はどのくらいですか?
一般には、申込者の1〜2割ほどが落ちると言われます(各社公表の目安・2026年7月時点)。多くの人は通っていますが、収入や雇用が不安定な場合は落ちる確率が上がる傾向です。審査基準は各社非公開のため、あくまで目安として捉えてください。
Q2:保証会社の審査に落ちた後、すぐ同じ物件で再申込できますか?
同じ保証会社への即再申込は、通りにくいのが実情です。審査基準が同じなので、条件を変えなければ結果も変わりにくいからです。系統の違う保証会社が使える物件に変える、家賃を下げる、連帯保証人や緊急連絡先を足すなど、条件を補強してから動くのが基本になります。
Q3:信販系と独立系の保証会社は何が違いますか?
信販系はクレジットカードやローンの信用情報(CIC等)を重視し、カードやローンの事故歴に弱いのが特徴です。独立系は独自基準で、信用情報を見ないこともあります。そのため、信販系で落ちた原因がカード事故なら、独立系が使える物件では通る可能性が出てきます。ただし独立系は保証料が高めの傾向です。
Q4:フリーターや無職でも保証会社の審査に通りますか?
「絶対に無理」ではありません。家賃を収入に見合う額まで下げるのが共通の一手です。無職・求職中なら、預貯金の残高で支払い能力を示す預貯金審査や、内定通知書、親族の連帯保証人が有効なことがあります。目安として年収は家賃の36倍程度と言われます(賃貸業界で一般的に言われる目安・2026年7月時点)。
Q5:審査でカード滞納などの信用情報はいつまで影響しますか?
信販系の審査では信用情報が見られます。CIC(指定信用情報機関)では、延滞などの情報は契約中および完了から5年程度保有されるとされています(CIC公表・2026年7月時点)。その間は信販系で不利になりやすいため、信用情報を見ないことがある独立系が使える物件を選ぶ、という発想が現実的です。
まとめ|原因を切り分け「系統を変える・条件を補強」で通す
保証会社の審査は、落ちても打つ手があります。大事なのは、原因を推測して切り分け、慌てて同じ条件で再申込しないことです。
- 落ちる理由は信用情報系・属性/収入系・申込内容系の3つで切り分ける
- 保証会社は信販系・協会系・独立系で見る情報が違う
- 再申込は系統を変える・条件を補強するが基本(即再申込は避ける)
- フリーター・無職・水商売は家賃を収入に合わせ独立系・預貯金審査で通す
- 審査基準は非公開=確実な合格法はない(傾向の整理)
すぐ変えられないもの(信用情報・収入)と、今日から整えられるもの(家賃設定・申込内容・連絡体制)を分けて考えると、次の一手が見えてきます。契約や請求で困ったときは、消費生活センターなど公的な窓口に相談してください。
免責事項
※本記事は一般的な情報を整理した参考情報であり、保証会社の審査結果や個別の契約可否を保証するものではありません。保証会社の審査基準は各社非公開で、記載の割合・目安・制度は2026年7月時点の公開情報を参考にしています。実際の審査は物件・保証会社・申込内容によって異なります。契約や請求に関する法的な判断は、消費生活センター・弁護士等の有資格の専門家にご相談ください。
